オクラ
こんにちは、山口です。
今回の医食同源でとりあげるのはオクラです。
アフリカ原産と考えられ、現在ではアジア・アメリカ大陸など
広い範囲で栽培されているということです。
オクラの株は、熱帯地方ではなんと高さ6mほどにも成長するそうですが、
寒さに弱いため、日本では一年草として栽培するものらしく、
だいたい1~2mに成長するそうです。
また食べる実の部分は熟すと木質化してしまうので、
若くて柔らかいうちに食べてしまうということです。
ちなみに、熟した種はコーヒー豆の代替品として、
炒ったものを飲用に用いることもあるそうです。
いったいどんな味がするのでしょうか、少し気になります。
このオクラという名前は元は英語だということです。
日本には幕末ごろに中国から伝わったのではないかと推測され、
記録に登場するのは明治6年だということです。
また、オクラの和名はネリ(アメリカネリ)というそうです。
奄美・琉球諸島や伊豆諸島では比較的早くから食されていたということで
当地では現在でもこのネリという名前で呼ばれているそうです。
では全国に広く普及したのはいつ頃かと言いますと
昭和50年代以降と比較的最近になります。
日本人は山いも、生卵、納豆、めかぶなど、ぬるぬるした食べ物が大好きなので、
オクラもその美味しさが広まり、今では人気の食材になっています。
特に上記のぬるぬる食材どうしを混ぜ合わせて、ごはんにかけたり、
蕎麦などにからめて食べたりすると、より一層美味しさが増しますね。
食欲が落ちてしまいがちな夏の強い味方ではないでしょうか。
またオクラに含まれる栄養も、熱中症や夏バテの予防に最適です。
オクラに含まれるカリウムは塩分(ナトリウム)と体内でバランス関係にあります。
とり過ぎた塩分は体外に排出されるのですが、カリウムがこの働きに関係しています。
汗をかくと熱中症を防ぐために水分と塩分を補給しなければいけませんが、
同じくカリウムも忘れずに補給するべきということになります。
またオクラにはビタミンA・B2・Cなど、ビタミン類が豊富に含まれていますが、
その中のビタミンB1は糖質を代謝する働きがあります。
ビタミンB1が不足すると糖質の代謝が滞り、乳酸などの疲労物質がたまり、
体が疲れやすくなる、というサイクルに陥ります。
夏バテ予防には糖質とビタミンB1をセットで摂りましょう。
その他にも、ぬるぬるの元である食物繊維(ペクチン、ガラクタン、アラピン等)は
余分なコレステロールを排出し、病気を防ぎ体調を整えます。
食べておいしく、体にも良いオクラは、夏を乗り切るのに適した夏野菜なんですね。
今回のおすすめどんぐりメニューは「夏野菜のガーリックバジルソテー」です。
オクラの他に、ナス、ズッキーニ、かぼちゃなどたっぷりの野菜に
ニンニクをきかせたバジル風味で炒めた、期間限定の鉄板焼メニューです。
それでは今回はこの辺で。