あさつき
こんにちは、山口です。
今回の医食同源でとりあげるのはあさつきです。
まだまだ厳しい寒さが続く今日この頃、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
とはいうものの、お日様の出てる時間も徐々に長くなり、
春がもうすぐそこまで近づいているのも確かです。
こういう時期こそ、風邪などひかないように
注意するべきではないでしょうか?
寒い時期に美味しく、しかも体に良いのがねぎの仲間です。
今回ご紹介するあさつきは、外見からもわかる通り、ねぎの仲間です。
あさつきを漢字で書くと「浅葱」となります。(浅月と書く場合もあります。)
浅葱色(あさぎいろ)という色がありますが、
同じ字を使うものの、あさつきは浅葱色ではなく、ねぎより少し薄い緑色です。
浅葱色はごく薄い藍色で水色に近く、「新選組の羽織の色」のことです。
…何とか京都に話がつながりました。
本来はあさつきとねぎは別の野菜ですが、
関東では葉ねぎを若どりしたものが、あさつきという名で流通しているそうです。
白ねぎが主流の関東では、本当のあさつきは希少なようです。
ですが関西では食材や薬味として、あさつきが利用されています。
ねぎよりは高めですが、辛味が強く、特徴を生かした利用がされています。
あさつきに含まれるアリシンという成分は、ビタミンB1の吸収を促します。
ビタミンB1は代謝を高め、疲労回復や神経の機能を整えるなどの効果があります。
これはニンニクなど、ねぎの仲間に共通する効果ですね。
また、緑黄色野菜の特徴であるβカロテンや、葉酸なども多く含まれています。
βカロテンは体内でビタミンAに変化します。
ビタミンAは目の働きを正常に保ち、皮膚や粘膜の健康を保ち、
また呼吸器系の病気も防ぐなど、非常に大切な栄養素です。
葉酸はビタミンB群に属し、血液を作る働きがあります。
また妊娠中の方には特に大切な栄養だそうです。
葉酸が不足すると、貧血や動脈硬化などの原因となります。
細くて弱々しい見た目のあさつきですが、実は栄養が豊富なんですね。
今回のおすすめメニューは「牛フィレのねぎ塩ソテー」です。
柔らかくてジューシーな牛フィレ肉とシャキシャキの白ねぎを、
どんぐり自慢の塩ダレでソテーし、飾りにあさつきを散らした、
ちょっと贅沢な隠れた人気メニューです。
それでは今回はこの辺で。