エリンギ
こんにちは、山口です。
今回の医食同源でとりあげるのはエリンギです。
エリンギは南欧原産のキノコで日本では自生しておらず、
市場に出回っているものはほぼ全て栽培ものです。
ここでクイズです。
今回の主役のエリンギという名前、元はいったい何語なのでしょうか?
もちろん日本語ではないですし、英語や中国語のような
日本でも目にする機会が多い言語でもありません。
正解はラテン語です。なんと古代ローマで使われていた伝統ある言語です。
日常会話として使用されることは現在では世界でもほとんどありませんが、
学問においては各種専門分野の用語として生き続けており、
特に生物の学名をつける際にはラテン語を用いる伝統があるそうです。
最初の頃は「白あわび茸・かおりひらたけ・みやましめじ・じょうねんぼう」
などの商品名で流通していたものの、どれも定着せず、
結局「エリンギ」という変わった名前に落ち着いたということです。
私は今回調べていて、初めてこのことを知ったんですけど
エリンギという語感がどうもしっくりこない部分があったものですから、
ようやく腑に落ちたというか、納得がいきました。
「えりんーぎ、まいたけ、ぶなしめじ♪」というCMがありましたが、
のんびりした歌詞の中にラテン語が含まれているなんて、考えもしませんでした。
エリンギはキノコの中でも肉厚で食感もよく、大変美味なので、
比較的新しい食材にも関わらず、既に日本の食卓に定着した感があります。
本来の旬は秋ですが、栽培が簡単なので年中出回っていますね。
その食感からも想像できますように、エリンギは食物繊維を豊富に含んでいます。
悪玉コレステロールを排出したり、高血圧や動脈硬化などを抑え、
生活習慣病の予防するなどの効果があります
他にもナトリウム(塩分)を排出するカリウムや、
ビタミン類のナイアシン、ビタミンD、葉酸、パントテン酸も含んでいます。
ナイアシンはアルコールを分解するのに効果を発揮し、
悪酔いの元になるアセトアルデヒドを分解してくれます。
ビタミンDはカルシウムやリンなどのミネラルの吸収を助け、
骨や歯を丈夫にするのに大切な役割を果たします。
葉酸は鉄分の吸収を促し、血液を作る機能を助ける働きがあります。
パントテン酸はストレス対する抵抗力を高める、代謝を助ける、
善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを抑えるなど、
色々な働きをしてくれ、美肌や生活習慣病の予防などの効果があります。
こんなにたくさんの栄養を含んでいるにも関わらず、
エリンギは非常に低カロリーで、ダイエット中でも遠慮なく食べられます。
今回おすすめのどんぐりのメニューは、「木の子とベーコンのゆず塩炒め」です。
どんぐり自慢の塩ダレでエリンギ・シイタケ・シメジとベーコンを炒め、
仕上げにユズの香りを効かせた、旨みたっぷりの鉄板焼です。
それでは、今回はこの辺で。