大根
こんにちは、山口です。
今回の医食同源でとりあげるのは大根です。
ちなみに医食同源は今回が51回目でして、
とりあげる食材としては50品目となります。
そんなにたくさん書いてきたのかと我ながら驚きます。
大根は日本人に特に好まれる野菜の一つで、
一人当たりの消費量は重量ベースでトップクラスです。
寒い季節になると、私はおでんの大根が無性に食べたくなります。
私にとって、大根とは「キング・オブ・おでん」であり、
玉子やこんにゃくやジャガイモやちくわなど他の具材は、
大根を美味しく食べるための引き立て役とすら思っています。
…勢い余って、敵を作ってしまう発言だったかもしれません。
他にも風呂吹き大根のような主役はもちろんのこと、
お鍋や焼き魚に添える大根おろしやお漬物のような脇役や、
刺身のつまという、エキストラのような役どころまでこなします。
肉や魚はもちろん、他の根菜などとも相性がよく、
とても便利な野菜だと思います。
大根は普通に食する根っこの部分には、あまり栄養を含んでいません。
ですが、カロリーが低く、それでいて満腹感があるため、
ダイエット食のような効果があります。
しかも、アミラーゼというデンプンを消化する酵素を多く含むため、
胃の働きを助け、胃もたれや胸やけ、二日酔い、胃酸過多と言った
症状を抑える効果があります。ちょっとした胃薬ですね。
実は、あまり食べられない葉や皮の部分に栄養が多く含まれています。
皮にはビタミンCやビタミンPが多く含まれています。
ビタミンCは当ブログで何度もご紹介しましたが、風邪の予防や
美肌などに効果を発揮してくれる栄養分です。
ビタミンPはあまり聞きなれませんが、毛細血管を強くしたり、
高血圧を予防するなど、脳卒中などの怖い病気を防ぐ働きをします。
葉の部分は緑黄色野菜に相当し、βカロチンを多く含む他、
ビタミンCやE、カリウム、カルシウムなども含んでいます。
ビタミンEは強い抗酸化作用があり、動脈硬化や心筋梗塞などの
生活習慣病を予防する働きをします。
カリウムはナトリウム(塩分などに含まれる)を体外に排出します。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする他、様々な体の機能を調えます。
どんぐりでご提供する料理には皮や葉を使用しておりませんが、
ご家庭ではぜひご活用下さい。
こんなに有能な大根なのに、日本語では何故か悪いイメージがあります。
下手な役者を「大根役者」、太い足を蔑む言葉として「大根足」など、
よくない物をさす言葉として用いられますが、意味や語源はともかく、
大根自身には全く罪は無いと弁護したいと思います。
今回ご紹介するメニューは「パリパリ大根サラダ」です。
非常に細く切ったたっぷりの大根を、和風ドレッシングで召し上がって
いただく、どんぐりでは定番のあっさりとしたサラダです。
こってりとした鉄板焼や、濃厚なソース味のお好み焼や焼そばと
ご一緒にお召し上がりいただくと、両方の美味しさを引き立てあいます。
それでは、今回はこの辺で。