いんげんまめ
こんにちは、山口です。
今週の医食同源でとりあげるのは「いんげんまめ」です。
元々は中南米の原産で、ヨーロッパから中国を経て、
日本に伝わったと言われております。
大航海時代以降に、アメリカ大陸からジャガイモなどが広まった、
それと同様のパターンと言うことになるかと思います。
普通はひらがなやカタカナで書くことが多いと思われますが、
漢字で表すと「隠元豆」となります。
この隠元というのは、江戸時代初期に中国から日本に渡来した
禅宗の僧侶のことで、黄檗宗(おうばくしゅう)という宗派を起こしました。
京都府宇治市の萬福寺(まんぷくじ)というお寺が黄檗宗の本山ですが、
中国の寺院のような趣のある、とてもユニークなお寺です。
その隠元禅師が日本に持ち込んだという伝承があるので、
「いんげんまめ」と言う名がついたそうです。
余談ですが、隠元禅師が日本に来るときに、乗る船を用意したのが、
有名な武将・鄭成功ということで、私のような歴史好きには興味深い逸話です。
いんげんまめは熟した実を乾燥させた豆と、
実が若く、さやごと食べるさやいんげんの、2種類の食べ方があります。
豆の主成分は炭水化物とタンパク質です。
ゆでた豆100gあたり143kcalということですので(そんなには食べないでしょうから)、
カロリーを意識するほど高くはない、という感じでしょうか。
その他ではカリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄分などの
豊富なミネラルと、食物繊維が主な栄養素となります。
さやいんげんは緑黄色野菜に含まれ、βカロチンが多く含まれています。
ゆでたもの100gあたり26kcalとなり、これはかなり低めですね。
豆同様、食物繊維やミネラルに加え、ビタミンB群やCなども多く含まれ、
かなり健康的な食材と言えるのではないでしょうか。
今回おすすめのどんぐりメニューは「パリパリカリカリサラダ」です。
さやいんげんの他、、さつまいも、かぼちゃ、さといも、ニンジン、
そしてトマトの野菜チップスに、水菜やレタスなどのたっぷりの
生野菜をふんだんに使った、とっても贅沢なサラダです。
夏メニューの調理コンテストにて、U店長(♀)が考案した商品で、
女性を中心に早くも大人気となっております。
他にも今回のおすすめメニューは特にハイレベルですので、
ぜひご賞味いただければと思います。
それでは今回はこの辺で。