京都近郊歴史スポット巡り(23)
みなさんこんにちは、史跡めぐり担当の辻です。
今回の歴史スポットは、京都市東山区にある六波羅蜜寺さんです。
今年の大河ドラマの主人公・平清盛にゆかりのあるお寺です。
清盛公の「塚」です。
天暦5年(西暦951年)に空也上人により創建されました。
ご本尊は十一面観音菩薩。
創建当時疫病が流行し多くの人が苦しんでいた京の市中を、空也上人はこの観音様を車に乗せて引いて歩き、病人に薬を飲ませ念仏を唱えたそうです。
平安時代後期には境域内に平家一門の屋敷が置かれていました。
入口を入ると右手に見える本堂の前には、十一面観音の像と「願石」が置かれています。
願事を心に浮かべながら手前にくるくると三回転させます。
本堂の前を横切る通路を進むと、今度は右手に「なで牛」が現れます。
天満宮などで見かける「なで牛」は学業成就の御利益がありますが、
こちらの牛さんは自分の体の具合が悪い部分を撫でると良くなるそうです。
まだ子供の牛でしょうか?とても愛嬌があって可愛い顔をしていました。
本堂へ上がり、建物の奥へ進むと宝物館があります。
六波羅蜜寺には重要文化財に指定された仏像等が多数あり、それらをこちらの宝物館で見ることが出来ます。
中でも有名なものは空也上人立像と、平清盛坐像。
空也上人立像は切手の絵柄にもなっています。
南無阿弥陀仏を唱える空也上人の口から六体の小さな阿弥陀仏が吐き出されています。
平清盛像も、歴史の教科書等に必ず出てくる有名な像です。
経文を持ち、剃髪した僧の姿をしています。
他にも著名な仏師である運慶・湛慶父子の坐像や、薬師如来坐像、四天王の像など、
どれも重要文化財に指定されている素晴らしいものです。
六波羅蜜寺は、京阪電車清水五条駅より徒歩7分程度です。
お越しの際は是非、どんぐり四条河原町店にもお立ち寄りください。
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宝物館を出ると、境内の片隅に梅の花が咲いていました。
京都の街にももうすぐ春がやってきます。
それでは今日はこのへんで。