緑茶
こんにちは、金曜日担当の山口です。
今週の医食同源でとりあげるのは「緑茶」です。
緑茶には日本茶と中国茶がありますが、今回は日本茶についての話になります。
お茶の葉には酵素が含まれているため、
葉を摘んでそのままにしておくと徐々に発酵していきます。
日本の緑茶は、摘んだ葉をすぐに蒸して発酵を防いだものになります。
ちなみに、完全に発酵させたものが紅茶になり、
途中で発酵を止めさせたのがウーロン茶になります。
その緑茶の茶葉を臼でひいて粉にしたものが抹茶、
蒸した茶葉を揉んでから乾燥させたものが煎茶、
茶葉をあぶって独特の香ばしさを出したものがほうじ茶になります。
また葉を収穫する何日か前から布などをかぶせ、直射日光にあたらないようにしておき、
こうすることで苦み成分が出ないようにして収穫するものが玉露やかぶせ茶になります。
喫茶の習慣を日本に定着させたのは禅僧だという説があります。
どういうことかと言うと、お茶に含まれるカフェインが眠気を覚ます(覚醒作用)ので、
座禅などの修行時に飲むのが有効だったいうことですね。
ですがカフェインには利尿作用もあるので、
飲みすぎるとかえって修行の邪魔になったのではないでしょうか?
実はカフェインにはメラニン色素を拡散させる作用があるため、
カフェインを多く摂るとシミができやすくなるという気になる話もあります。
ですが、緑茶にはビタミンA、C、Eも多く含まれています。
ビタミンCにはシミを防ぐ働きがありますので、
お茶以外にカフェインを摂りすぎないようにすれば、大きな問題はないでしょう。
眠気を覚ますには、美容の点から言えばコーヒーよりも緑茶の方がいいのではないでしょうか。
またお茶に含まれる成分で非常に有名なのが茶カテキンですね。
植物にはポリフェノール類が多く含まれており、茶カテキンもその一部です。
茶カテキンには、血圧の上昇を抑える、体脂肪を燃焼させる、
血中コレステロールや血糖値を調節する、抗酸化、抗ガン、抗アレルギー、抗菌等々、
実に様々な健康効果があるということです。
お茶の苦みや渋みの元でもある茶カテキンですが、
この茶カテキンの含有量を低くして苦みを抑え、かわりにうまみ成分であるテアニンが
多くなるように工夫したものが、玉露やかぶせ茶などです。
テアニンにはリラックス効果や抗ストレス効果、睡眠の質の向上効果などがあるそうです。
これらのテアニンの効果と、カフェインの覚醒作用との相乗効果で、
気分がスッキリすることが期待できるそうです。
つまり「苦いお茶」「苦みを抑えたお茶」のどちらも、体に良い効果をもたらすということなんですね。
どんぐりの全店舗では、京都にも縁の深いサントリー様の緑茶「京都・伊右衛門」を提供しております。
また宇治茶で有名な「祇園辻利」様の、お抹茶を使用したソフトドリンクや熱い煎茶なども
提供しております。京都生まれのどんぐりですので、お茶も京都にこだわっております。
お近くにお立ちよりの際は、ぜひ店舗にもおこし下さいます様お願い申し上げます。
それでは今回はこのへんで。