ニンニク
こんにちは、金曜担当の山口です。
今回取り上げる「医食同源」の食材、それはニンニクです。
前回も少しだけ名前が登場しましたが、覚えておられるでしょうか?
がん予防効果の高い食材として、キャベツを抑え第1位に輝いた、それがニンニクでした。
ニンニクを使う代表的な料理として「ぎょうざ」がありますが、
どんぐりが販売している「京野菜の入った京風ぎょうざ」にも、もちろんニンニクが入っております。
また、どんぐり店舗の方でも、ニンニクの入った鉄板焼や焼そばなどは、安定した人気のある商品です。
私も個人的に大好きで、特にニンニクの入ったすじ焼が大好物です。
かつては人と会う前などにニンニクを食べるのは、
その臭いゆえにエチケット違反のように言われていましたが、
最近は臭いを抑えた「無臭ニンニク」も出回っており、
また、中華、イタリアン、韓国料理などニンニクを多く使う外食産業も増えたため、
ニンニクを避けるイメージは段々と和らいできたように思います。
それはやはり(好みにもよると思いますが)ニンニクは美味しい!からではないでしょうか?
ニンニクの臭いの元はアリシンという硫黄化合物によるもので、
このアリシンがニンニクの美味しさと薬効の主役なのです。
ニンニクを他の食材と一緒に食べると、うまみや甘みが増し、また肉の生臭さを消す効果もあります。
これらはアリシンの効果、またアリシンが調理の過程で分解されることで得られる効果なのですが、
それらの「美味しい効果」だけでなく、抗菌作用や動脈硬化を防ぐ作用、
ビタミンB1の吸収を助ける作用など、体に良いことがいっぱいなのです。
ビタミンB1を多く含む食品に豚肉がありますが、
この豚肉も「京野菜の入った京風ぎょうざ」に入っています。
豚肉とニンニクの組合せは美味しいだけでなく、栄養面でも名コンビなのです。
ですがアリシンは塊のままのニンニクには含まれておらず、
ニンニクを切ったり、すり下ろしたりして初めて生成される成分なのです。
しかもアリシンは調理すると分解されてしまうため、実は効果的に摂取するのが難しいとも言えます。
ニンニクが体に良いことは非常に古くから知られており、
なんと古代エジプトでは、ピラミッド建設の労働者の食糧!として与えられたとか。
またその臭いの強烈さが魔除けなどとしても用いられたそうです。
有名なところでは、吸血鬼ドラキュラの弱点ですね。
そういえば私が子供の頃、連載初期のキン肉マンがニンニクを食べることで巨大化していましたが、
あれもニンニクの素晴らしい効果によるものなのでしょうか……?