アスパラ
こんにちは、山口です。
今回の医食同源でとりあげるのは「アスパラ」です。
アスパラと略されることが多いアスパラガスですが、食感が独特な野菜です。
某有名カレーチェーン店では毎年夏限定のメニューに含まれていますが、
特に夏野菜というわけではなく、国産物の旬は4月~6月くらいだということです。
余談ですが、そのカレー屋さんでアスパラがレギュラーメニュー化したことは、
非常に「俺得」だったりします。
アスパラの原産地は地中海の東側の地方とのことで、イタリアンやスパニッシュなど
南欧の料理に多く使用されているのは、原産地に近いからなんですね。
ところで、日本にもアスパラの仲間で非常によく似たキジカクシという植物が自生して
おり、アスパラと同じように茎が食用になるそうです。
これはアスパラ好きには朗報です!
…とはいうものの、食用に栽培されているわけでもないので、山野に生えているものを、
(実や芽や葉ならともかく)茎を勝手に切るというのは問題があるでしょうし、実際に
食するのは難しそうな感じですね。
これはアスパラ好きには悲報です…
アスパラには主に生で流通しているグリーンアスパラと、水煮缶詰にされるホワイトアス
パラがあります。ホワイトアスパラの栽培方法ですが、土をかぶせて日光に当てないよう
にして白くさせるということで、これは日本の白ねぎと青ねぎの違いと全く同じです。
キジカクシのことといい、ねぎの栽培方法といい、欧州産まれのアスパラなのに、不思議
なことに遠く離れた日本と縁があるような気がしてきますね。
どんぐりではグリーンアスパラを鉄板焼や焼そばの具材に使用しております。
さて、栄養・効能に目を向けますと、アスパラギン酸という成分が多く含まれています。
魚介類に多く含まれるタウリンと同様、栄養ドリンクの主成分として有名ですね。
アスパラギン酸は糖質の代謝を助けるため、疲労の回復効果があるということです。
またβカロテン、ビタミンB1、葉酸 などのビタミン類も多く含まれております。
βカロテンは体内でビタミンAに変化し、目の働きを良くしたり病気への抵抗力を強めた
りしてくれます。ビタミンB1もアスパラギン酸と同じように糖質の代謝を、葉酸は造血
作用を持っています。ビタミン様成分と呼ばれるもので、血管を丈夫にし生活習慣病を
防ぐルチンという成分も含まれています。
さらにミネラルも豊富に含んでおり、赤血球を作る元となり葉酸と一緒に摂ることが
望ましい鉄分や、赤血球を増やす働きをするコバルトも含んでおります。
アスパラは疲労の回復や貧血の改善、病気の予防などに効果を発揮する野菜だという
ことですね。
今回のおすすめどんぐりメニューは「アスパラベーコンと小柱のオリーブソテー」です。
オリーブオイルの香りが、ベーコン(肉)、小柱(魚介)、アスパラ(野菜)の 3つの
ハーモニーを引き立てる、至福の鉄板焼です。
それでは今回はこの辺で。