みつば
こんにちは、山口です。
今回の医食同源でとりあげるのは「みつば」です。
私の同級生で、トランプのクラブのことを「みつば」と呼ぶ友人がおり
(間違いではないものの)、これは元は植物じゃなくて
こん棒のマークなのになーっと、気になってたことがあります。
またそのトランプのマークにクローバーという別の呼び方もありますが、
幸運を呼ぶという「四つ葉のクローバー」に対して、普通の葉のことを
「三つ葉のクローバー」という表現をしたりします。
ですが、今回とりあげる「みつば」はクローバーとは異なり、
「みつば」というのが植物の、そして野菜の名前になります。
と言っても、「葉が同じところから3枚生える」というのが名前の由来なので、
だったら三つ葉のクローバーも同じですから、なんだかややこしいですね。
今、みつばを野菜と書いてしまいましたが、用途からするとむしろハーブと呼ぶべきで、
料理の仕上げに香りや色合いを添える役目が一般的です。
特に丼ものやお吸い物、お味噌汁などにのせる、あるいは散らすといったところでしょうか。
ですが、そういう用途ではあまり多く必要としませんし、みつば自体が日持ちしにくい
食材ですので、余った場合はおひたしやごま和えなどにして食べるのが良いですね。
メインの食材ではなく、引き立て役でこそ輝くみつばではありますが、
栄養価の面では非常に優れており、なかなかあなどれません。
緑黄色野菜に分類されるみつばはβカロテンが豊富で、他にはビタミンCや、
鉄分・カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
また、みつばに含まれる香りの成分には、食欲増進やイライラを抑えるなどの効果があるそうです。
親子丼の上にみつばがのってるだけで、鮮やかな緑の葉に食欲がそそられますが、
見た目だけでなく香りにも同様の効果があるということですね。
一年を通して出荷されているみつばですが本来の旬は3月から4月、
ちょうど今の時期です。美味しさも栄養も最高の今の時期のみつばを、
ぜひ味わってみませんか?
今回のおすすめメニューは京壬生菜のお茶漬です。
シャキシャキした みぶ菜のお漬物と刻んだみつば、2つの香りのハーモニーが
最後のシメにピッタリの、あっさりとしたお茶漬になります。
それでは今回はこの辺で。