とうもろこし
こんにちは、山口です。 今回の医食同源でとりあげるのは「とうもろこし」です。
とうもろこしと言えば、みなさんは真っ先に何を思い浮かべますか? 私はお祭りなどの屋台で売られている、焼とうもろこしです。 焼とうもろこしは、ごはんと言うよりもおやつというイメージですね。
他にも、バーベキューや焼肉など焼いて食べるほか、 茹でたものがコーンサラダや、その他の料理の具材などに 用いられますが、こちらはおかずのイメージです。
とは言うものの、とうもろこしは米、麦とならんで三大穀物の一つであり、 世界的にはむしろ主食としての需要が大きく、特にメキシコなどの中南米や アフリカなどで多く食されているということです。
また人が食べる以外に、家畜の飼料にも用いられるということで、 日本に輸入されるとうもろこしの大部分は飼料用だそうです。 他にもでんぷん(コーンスターチ)や油(コーン油)などの原料にもなり、 もちろんバーボン・ウイスキーなどお酒の原料にもなります。 最近では食用以外に、バイオエタノールの原料にも利用されています。
とうもろこしは私たち日本人が考える以上に、 人類にとって重要な作物であるということのようです。
原産地は中南米で、なんと紀元前5千年には既に栽培されていたらしく、 やはり新大陸発見後にヨーロッパに持ち帰られて、それから世界に 広まったという、ジャガイモ、とうがらし、トマト、いんげんなど このブログで何度もご紹介したのと同様の歴史ですね。
日本での漢字表記は「玉蜀黍」という非常に読みにくいもので、 (「玉」のような形で、中国の地名である「蜀ショク」からきた「黍キビ」) 異国から持ち込まれた新しい食べ物の特徴を何とか表現しようという 私たちのご先祖の苦悩が見て取れます。
さて、そのとうもろこしに含まれる栄養素ですが、 エネルギーの代謝を助け体調を整えるビタミンB群(B1、B2)、 強い抗酸化作用を持ち、若返りのビタミンと呼ばれるE、 コレステロールを下げ生活習慣病などを防ぐ食物繊維、 体の機能を支える多様なミネラル(カルシウム、カリウム、鉄分、 マグネシウム他)などです。
さらに見逃せないのが、とうもろこしの脂質に含まれるリノール酸です。 これは人の体内で作ることのできない必須脂肪酸で、 コレステロールを下げ、動脈硬化を防ぐ効果があります。
さすがに、とうもろこしはとても栄養価が高いということですね。
こんかいのどんぐりおすすめメニューは「バターコーン」です。 実をほぐしたとうもろこしとベーコンをバターで炒めた、 シンプルな定番メニューで、特にお子様に大人気です。 お手頃価格ですので「あと一品」という時に、ぜひどうぞ。
それでは今回はこの辺で。