キュウリ
こんにちは、山口です。
今週の医食同源でとりあげるのは「キュウリ」です。
まず最初にお断りさせていただくことがあります。
このキュウリは、白菜の回でも少し触れたことがありますが、
栄養価の非常に低い野菜ということで有名だったりします。
何しろ果肉のほとんどが水分であり、
ギネスブックに「世界一栄養価の低い野菜」として掲載されたという、
あまり有難くない記録まであります。
ですが、それは必ずしもキュウリの責任ではないのでは?というのが私が持っている疑問です。
なぜならば、キュウリと言うのは未熟な果実を食べているからです。
一般に、野菜の栄養は熟したものの方が高いと言われています。
調べたところによると、赤く熟したピーマンは、よく見かける緑のピーマンより、
ビタミンA、C、Eなどが3~4倍もあるそうです。
また糖度も高く甘味があるそうですが、これは想像がつきますね。
こういったことは他の野菜や果物にも言えるそうです。
現在では、キュウリは濃い緑をした未熟な果実を食べるのが普通ですが、
江戸末期などの昔は、もっと熟したものを食べていたそうです。
熟したキュウリは30cmほどにもなり、色も黄色っぽくなるそうです。
ですが、キュウリの実を熟させても、同じウリ科のマクワウリのようには甘味がないため、
歯ごたえの良さや収穫の効率などの面で、若いキュウリが好まれるようになったそうです。
そのことで、キュウリの栄養価がまだ低いうちに収穫されているのでは?
というのが私が上で掲げた疑問です。
いくら調べても、緑のキュウリと完熟キュウリの栄養を比較したデータは見つかりませんでした。
どなたかご存じであれば、ぜひ教えていただきたいと思います。
キュウリには量はわずかですが、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル、
それからビタミンCやカロテンなどのビタミン類、食物繊維なども含まれています。
他に良く言われるのは、キュウリは体温を下げる働きがあるということです。
通常ならば好ましくない働きですが、暑い夏場ならば話が別ですね。
よく冷やしたキュウリを丸かじりするなど、いかにも日本の夏!という光景ではないでしょうか。
また、キュウリにはアルコールを分解する働きもあるため、
お酒と一緒に食すと悪酔いしにくくなるそうです。
居酒屋さんなどでキュウリが人気があるのと、関係があるのかもしれません。
今回のどんぐりオススメメニューですが、「ひとくちキュウリの三味あえ」です。
食べやすい大きさに切ったキュウリに、マヨネーズ味、ゴマ塩ダレ味、ピリ辛ドレッシング味と、
三種類の味付けを施したものを、スピードメニューとしてご提供いたします。
「まずは、の一品」にぜひ、ご賞味下さいませ。
それでは今回はこの辺で。