営業次長 行進曲 39
『バレンタインデー』
「パスタ巻いてる?」
最近、このフレーズにハマりにハマってる
TDKRことTADOKOROです!
昨日は、世の男性が心弾ますバレンタインデーでした。
ここぞとばかりに、どんぐりで働く女性スタッフに
アピールしました。
おかげ様で、いろんな方から
「女々しい」だの「強引すぎ」だの
数々の指摘を受けたり、同情のお言葉をいただいたり、
久しぶりにヘコみながら帰宅しました。
これも一つの勉強です。
時をさかのぼること5年前までは私は
バレンタインデーという日が大っ嫌いでした。
その理由はいくつもあって、
まずは、甘いものが好きではないということ。
次に誰もが引いてしまうほどの潔癖症であったこと。
食べるものは自分の目で選び、自分が好むものしか食べないほどの
好き嫌いが多い人間だった。
おかげで体重は60kgほどのガリガリ体型でした。
そして、何より全女性社員がバレンタインのチョコやクッキーを
用意してくれるので、そこにかける費用と時間に対し、
罪悪感を抱いていた。
『休みの日は休んでよ。お金は自分のために使ってよ。』
これが私の本音でだった。
そんな思いを持っていた5年前のバレンタインデーの年。
私は事前に全ての女子社員に一通のメールを送りました。
「今年のバレンタインデー。私はいりません。」と…
『これで今年は、私の分は用意しなくて済むだろう。』
そう思い当日を迎えました。
するとどうでしょう。
職場の机の上には例年と変わらず全ての女子社員から
バレンタインデーのプレゼントが置かれていました。
その中に一通の手紙が添えられていました。
「いつもお世話になっている次長へ。
いらないと言われても勝手に渡します。
これからもずっと。ずっと。
こういうときしか日頃の感謝をお返しできないので。」
ある女性社員は、直接私にこう言いました。
「確かに出費と時間は使います。
でも選んでるとき、『この人はこれにしよう。』って
その人のことを考えて選ぶんです。
日頃は考えないけど、そうやって考えるとその人の意外な
一面を思い出すことができるんです。
それでいて渡して、“ありがとう”って喜んでくれるのがうれしいです。」
部下に気づかされました。
日頃はそんな感じも見せない中で働いていて
こういった一つのイベントがコミュニケーションの手段となって
繋がっているんだなって。
夕方から明け方までみんながそれぞれの役割の中、
働いていて、コミュニケーションもなかなか取れない環境で
少しでもコミュニケーションのきっかけになるのであれば、
今後はこれを否定すべきでない。そう思いました。
そいったこともあり、今ではこの日を否定することは無くなりました。
そして、この先輩たちの想いは受け継がれていって欲しいと思います。
『仲間と思う気持ち。』『仲間に対する心遣い。』
最近では薄くなってきている人間関係。
年に一度の年賀状すら出さなくなった若い世代。
上司に対する気遣いもなく。部下に対する思いやりも薄く。
そういったことで頭を抱えておられる企業様が多くなっている現状。
2月14日という、製菓メーカーが作ったイベントで
うちの若手の女性社員たちが先輩の女性社員たちのように
魅力ある女性になってくれるなら何でもしたい。
人からは「女々しい」だの「強引すぎ」だの
言われるかもしれない。
私が言われるだけで部下が育つならそれでいいでしょう。
それが人間関係や風紀を乱すなら控えますが… 笑
あれから…
今では甘いものも好きになりました。
手作り感のあるプレゼントを愛おしく思うようになりました。
今では潔癖症を感じさせないほど何でも食べます。
おかげ様で今では体重70kg。
尿酸値も基準オーバーと大変な体になっていますが
それはそれで別の努力をして、改善します。
休みの日に用意してくれたり、
費用をかけてくれたりしていることには今でも罪悪感を抱きますが、
その分、私も日頃伝えられない想いを込めて、
「ありがとう。」って伝えるようにしています。
こういうことが重なって、重なって、
私たちの関係が今より深くなっていくのなら、
これからもこれを目標に頑張っていきたいと思います。