鶏肉
こんにちは、金曜日担当の山口です。
世間はクリスマスムード一色ですね。
クリスマスと言えばサンタのプレゼントにツリー、ケーキに七面鳥ですね。
今回の医食同源では、鳥は鳥でも七面鳥ではなくニワトリ、「鶏肉」をとりあげます。
鶏肉は、比較的安価なものから高級な地鶏まで、幅広く親しまれている食材です。
多くの鳥がいる中、世界中で最も多く食されているのは、やはりニワトリで、
日本語でも「とり肉」=「ニワトリ」というのが定着していますね。
ところで、英語で臆病者のことを、鶏肉を表すチキンと言いますが、
これは鳥が常に首を動かして周囲をキョロキョロと見回す仕草や、
人が恐怖を感じた時などに鳥肌が立つこと、などから生まれたスラングだそうです。
ですが、ニワトリは非常に気が荒く、闘鶏というニワトリ同志を戦わせる競技もあります。
そのニワトリの闘争心に関係があるかもしれない、興味深いニュースがありました。
アメリカの大学などの研究チームがティラノサウルスの化石を分析したところ、
タンパク質のアミノ酸の配列などが、ニワトリに一番近かったというのです。
なんと、映画「ジュラシック・パーク」等で最強の肉食恐竜として有名なティラノサウルスと、
臆病者の代名詞・ニワトリのタンパク質が、そっくりということなんですね。
どのような進化をたどった結果そうなったのかはわかりませんが、
人を外見で判断してはいけない、ということにつながるような気がしないでもありません。
さて、本題にうつります。
鶏肉は部位によって味や栄養価が大きく変わります。
一番人気のあるモモ肉ですと、皮の部分に脂肪が多いため、
カロリーを気にして、皮を除いて身の部分だけを食べる方もおられます。
ですが、鶏肉はビタミンAが多く含まれており、特に皮に多く含まれています。
ビタミンAは抗酸化力が強く、がんなどの病気を防ぐ他、粘膜を作ったり、
目の機能を保つなど重要ですので、なるべくなら一緒に食べた方がいいかと思います。
どんぐりの店舗では、国産鶏の「せせり」(首の筋肉)&「ずり」(砂ぎもという内臓)
という2つの部位を、鉄板焼などでご提供しております。
どちらも焼き鳥屋さんなどで人気がありますね。
せせりは希少部位のため市販されることは珍しいものの、
よく動かす筋肉のため身がしまっており、しかも非常にジューシーなのが特徴です。
タンパク質と脂質のバランスがよく、うま味の多い部位です。
また砂ずりは歯ごたえのある独特の食感で、脂肪が少なくあっさりしています。
栄養面で特筆すべきは、必須ミネラルの亜鉛が多く含まれていることです。
亜鉛が不足すると肌荒れや抜け毛の原因となり、女性も男性も注意が必要です。
今回は、「九条ねぎと鶏セセリのゆず塩炒め」をオススメいたします。
九条ねぎとユズの香りが食欲をそそる、和の魅力にあふれた一品です。
ごはんはもちろん、お酒にもよく合う鉄板焼メニューです。
ここ数年、鳥インフルエンザの問題や産地偽装の問題など、
鶏肉の安全や信頼を揺るがすニュースがしばしば見受けられます。
どんぐりでは、お客様に安心してお料理をお召し上がりいただけるよう、
細心の注意を払って食材の仕入れと調理を行っております。
今後も企業努力を続けてまいりますので、ご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。
2011年の医食同源は今回が最後です。
来年も「どんぐり」をよろしくお願いいたします。
それでは今回はこの辺で。