セールスマン奮闘記 36
「完全アウェイ」
久々に嫁さんから平日に休み希望が欲しいとあったので
先週休日をとりました。
嫁さんからは上の息子がお遊戯会の発表会があるので
下の娘を見ておいてほしいと頼まれてました。
当日、嫁さんが幼稚園に行く前に
書類を渡され、
「今日、娘と行ってきて。」
と頼んで家を出ました。
何かと思い、目を通すと娘の10ヶ月検診の案内でした。
10ヶ月検診は、在住する市町村が3ヶ月、6ヶ月、10ヶ月ごとに
子どもの発育検診や予防注射などの奨励などをされている内容です。
ほとんどそのようなことに参加したことがない私は、
言われるがまま、娘と一緒に市立の保健センターに行きました。
行くと、30人ぐらいのママさんが来ており、男は私だけ。
医者も市役所から来られた方も、全て女性でした。
部屋に入った瞬間に、「はめられた!」というショックと
こんな平日にパパがなぜ来たのか?という疑問の目線をビシビシ感じました。
子どもの離乳食のことや、おむつの替え方などの指導があり、
パパは私しかいないので、医者や栄養士から
「では、パパにやってもらいましょう!」とパパ押し状態に。
家では普通におむつの交換や離乳食をやってはいましたが、
やる度に「おおー!」など拍手喝采になり、恥ずかしかったです。
極めつけが、子どもに歌いながらあやすベビービクスのようなものを
やってもらうようにうながされ、
「きゅうりの歌」をさせられました。
塩をふる「パッ、パッ、パ」
きゅうりをもむ「ギュッ、ギュッ、ギュ」
水で流す「ジャバ、ジャバ、ジャバ」
言葉を発すると同時に子どもの体に触るということですが、
30人のママの目の前で歌いながらやってほしいと言われ、
泣く泣くやっていましたが、
保健の先生から、
「もっと笑顔で」
「もっと楽しそうに」
「声を出して」
ママさんたちは私をみて大笑い。
私にとっては地獄でした。
私もだんだんその光景にイライラし、
ギュッ、ギュッ、ギュウーーーーーーー!」と大声で歌ました。
あまりの大声に子供たちが泣きだしてしまい、散々な状況に。
歌が終わるとみなさんからの拍手をいただきましたが、
「早く帰らせてくれ」と言わんばかりでした。
家に帰ると、すでに嫁さんが帰っており、
「どうやった?」と不敵な笑みを・・・・。
久々に殺意を抱きました。