ちくわ
こんにちは、金曜日担当の山口です。
今回の医食同源では、「ちくわ」をとりあげます。
ちくわと言えば、藤子不二雄さんのマンガやアニメを見て育った世代は、
即座に「忍者ハットリ君」の獅子丸を思い出すのではないでしょうか?
ドラえもんとドラ焼き、小池さんとラーメン、このあたりは基本ですね。
(ちなみに忍者ハットリ君の作者は藤子不二雄Ⓐ氏、
ドラえもんの作者は藤子・F・不二雄氏、
小池さんの登場するオバケのQ太郎はお二人の合作です。
どうでもいいですね。)
個人的に磯辺揚げやちくわ天が好物なんですが、脂っこいため、
年齢を重ねるとともに健康に配慮して、食べる機会が減ってきました。
おでんや煮物の具材、お酒のアテなどでポピュラーなちくわですが、
(ちなみに赤塚不二夫さんの描く「チビ太」のおでんには、ちくわは刺さっていません。)
どんぐりの店舗では、お好み焼や焼そばの具材として使用しています。
「もやしとちくわの愛情焼そば」という商品は、
お肉が苦手な方にもオススメの、優しいお味の焼そばです。
ちくわの原材料は、白身魚の身(スケトウダラ・サメ・トビウオ・ホッケなど)、
デンプン、卵白、塩と砂糖などです。
これらを練り合わせて、金属の棒などに巻き付けて焼くと焼ちくわに、
蒸しあげるとと蒸しちくわになります。
同じような材料で作られる食品に、かまぼこ、はんぺん、さつま揚げなどがありますね。
ちくわに含まれる栄養分は、タンパク質、ビタミンB12、ビタミンD、リン、鉄などです。
ビタミンB12は前回のクリで紹介した葉酸などと同じく、赤血球を作る役割をもっており、
貧血の予防や改善、動脈硬化の予防の他、腰痛や不眠症にも効果があるそうです。
また葉酸と同じく、妊娠されている方に特に大切なビタミンだそうです。
注意しなくてはならないのが塩分(ナトリウム)の高さです。
塩分の過剰摂取は高血圧の原因となり、またすでに高血圧の方は、
さらに塩分を控える必要があります。
これは他の魚肉加工食品やハムなどの肉製品にも共通して言えることですが、
比較的塩分が高めですので、食べ過ぎないように注意することと、
野菜などカリウムを多く含んだ食品も一緒にとるように心がけましょう。
また、リンは骨やDNAなどに含まれる他、体内にエネルギーを蓄えたり、
そのエネルギーを代謝したりするのに関わっています。
このように重要なリンですが、摂り過ぎるとカルシウムを体外に排出します。
特定の食材に偏らず、それぞれの食材の栄養を把握しつつ、
バランスの良い食事をとることが望ましいですね。
動物性タンパクが豊富で低脂肪なちくわは、カロリーも低くヘルシーな食材だとして、
海外でも徐々に人気が出てきたそうです。
ちくわのように地味なものですら注目されるとは、日本食のブランド力はすごいですね。
それでは今回はこの辺で。